学会報告2005

学会: 公共政策フォーラム2005イン北九州・若松(日本公共政策学会)
日時: 2005年11月26-27日
場所: 若松市民会館・大ホール
内容: @学生による政策コンペ
「環境にも配慮したまちの活性化策」(発表:小林秀徳ゼミ)
 街の活性化議論は、その街がもつ固有の文化的条件、地理的条件、経済的条件といった環境に左右されるため、どの街にも適用可能な一般理論はない。そのことを念頭に置いて北九州地域をみると、そこには(1)明治以来の高度なモノづくり技術の伝承、(2)工業地域時代の大型港湾設備の所有、(3)公害克服と工業から日本初エコタウン事業へのいち早い産業シフト、しかしその一方で(4)中国による資源吸引と国内のエコタウン乱立による「北九州」の相対的地位低下・交流人口減少・産業不振…等の特性があった。
 そこで我々は、北九州が目指すべき姿を「東アジアのエコタウン」と考えた。1960年代から地元婦人会を中心として展開した環境保護運動が「青空の街」認定(1987年)に結実したその歴史的アイデンティティと、東アジア各国の主要港湾への距離的優位がそれを助けるはずである。リサイクル法に基づく全国自治体のエコ事業への助成ばら撒き、廃棄物輸出規制の曖昧な基準、旧いリサイクル技術を前提とした法規制、といった現行制度の不備を是正したうえで、日本全土のエコタウンに分散されていた循環資源を北九州が一手に引き受けることができれば、資源の効率的な分配が実現し、北九州地域は文化的・経済的な活性を得られる。さらに各地の不採算なエコ事業は淘汰され、それらの地域は新たにその地域自身に合った再生の道を模索することできるのである。
内容: Aパネルディスカッション
「若松地区の中心市街地活性化はどうあるべきか」(パネリスト:小林秀徳、他)
 若松を一日かけてじっくり練り歩くと、銀天街の一軒のそば屋、あるいは洞海湾に、意外な活気を見つけた。街には、その街特有の文化的営み=息遣いがある。そこに住む人々にとって当り前であるからこそ、言葉では語られない真実である。外から見て街の活性を評価しようとするエトランゼ(異邦人)が見落としやすい街の息吹を取り込んで、生き生きとした無理のない活性化計画を立てなければならない。そのためには、まちづくり計画の策定過程において市民、住民、生活者の常識が登場してくるような工夫が必要になる。神奈川県横須賀市が最新のIT技術を利用しておこなう参加型政策分析もそのひとつである。
 また、商業売上にとらわれた街の再生よりも、例えば東京・巣鴨のように、居心地のいい場所を提供して賑わいを確保するような活性化へと考えを切り替えることも可能である。そのときにも、閉ざされた商店街による意思決定とは別に活性化のあり方を議論する働きが重要で、これからのまちづくりはそのような形になってくるだろう。

学会: JSDカンファレンス2005(国際システムダイナミックス学会日本支部)
日時: 2005年7月
場所: 学習院大学
内容: 「21世紀日本経済の展望」(発表:小林秀徳)
 (内容)