大学院講義

政策科学
概要:
 政策科学についての基礎となる概念パッケージを提供する。方法論の問題も取り上げることになるので、抽象的な議論に自ら参加する体力が必要である。毎回異なるテーマでディスカッションをする。活発な発言をすることが求められるが、いわゆるディベートではなく、発言内容の省察がさらに重要である。
文献:
宮川公男、小林秀徳『政策科学の新展開』
政策分析手法U・V
概要:
 システムダイナミックスによるモデリング&シミュレーション手法を、政策研究のために用いることができるレベルまで習得してもらうことを目的とする。政策分析手法Uを初級編、政策分析手法Vを中級編とするため、両方をあわせ聴講することをお勧めする。毎回、90分の講義の後に90分の演習をおこなう。
 システムダイナミックスとは政策研究のためのモデリングとシミュレーションの手法である。手法であるから、実証科学としてのサブスタンスは、それが適用されたいろいろな領域(経営学・経済学・社会学等)各々の研究業績に属し、それ自体は科学としての内容をもたない。したがって科学知識として、大学院レベルとか学部レベルといった水準を分けることには意味がない。
 モデリング&シミュレーションの出来映えは、もちろん、手法の適用対象となるシステムについての知識に依存するが、同時に手法自体についての熟練を導く知識にも依存する。政策分析手法U・Vの講義および演習では、この後者の知識を授業によって授けることを主眼としている。全くの素人が、出席を重ねることによって、最後は専門家としてモデリングできるようになる ―ということを心がけた緻密な教育プログラムを用意し、受講生には、前もって準備しなければならない知識(数学や統計学など)は一切要求しない。
 システムダイナミックスは政策研究において最も重要な手法であり、総合政策研究科の学生すべてが身につけるべきものと考えている。
文献:
小林秀徳『政策研究の動学的展開―エクセルシステムダイナミックス』