学部講義

社会科学の基礎
概要:
 社会科学についての学史的な知識と用語法を解説・議論し、「社会科学とはどのような学問か」を学生に考えてもらう。また「社会科学基礎論」の試みとその帰結についても、ひとつの展望を示す。
 社会科学への健全な入門を果たすことを目標とし、全国の経済学部・法学部・商学部の学生と同じレベルで社会科学を議論するための必要十分な条件を満たしてもらう。
文献:
E.H.カー『歴史とは何か』杉本栄一『近代経済学の解明』M.ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
マルクス,エンゲルス『共産党宣言』T.クーン『科学革命の構造』
政策科学概論
概要:
 「社会科学の基礎」を既に受講しているものとして、政策科学について講義する。技術的な内容にも多少は深入りしながら、政策研究を進めるうえでの問題点のいくつかを乗り越える工夫を示す。
 政策研究を始めるために最低限必要な知識を身につけることを目標とし、過去40年間の斯界の研究成果の蓄積の上に、政策科学を自らの専門にしたい学生が一人でも多く出てきてくれることを望む。
文献:
宮川公男『政策科学の基礎』
事例研究T・U
概要:
演習@…中国上海市浦東の開発開放が始められた1990年以来、優先的なインフラ整備と外資吸引により、中国経済の瀧の頭作りが急ピッチで進められている現状を政策料学のフィールドとして、現地調査を含む「総合政策上海プロジェクト」を実施する。21世紀東アジアの行方、不透明な世界的変動の帰結、日中関係の将来 、欧米諸国との競争と協調、我が国の成長力と回復と新しいビジネスチャンス、中国の経済開発と環境との調和、異文化理解の上にたつ政策的対応と生き残り戦略、浦東開発と投資環境についての最新情報、中国への直接投資の問題点…等々、政策科学研究が提供すべき知識=政策関連情報は多岐にわたる。こうした情報生産を行うものが政策研究であるということを実習する。
 必要な手法の取得は一種のオンザジョブトレーニングの形でおこなうものとし、必安な理論研究は適宜アサインメントとディスカッションを通しておこなう。また、演習論文については、政策研究のクライアントを意識した政策研究報告書の作成技術を習得してもらうことを、その目的とする。
文献:
G.T.アリソン『決定の本質―キューバ・ミサイル危機の分析』小室直樹『論理の方法―社会科学のためのモデル』
宮川公男、小林秀徳『システム・ダイナミックス―経営・経済系の動学分析』
小林秀徳『政策研究の動学的展開―エクセルシステムダイナミックス』